先日、初めて使ってみました。
アナログな性格から、ネット等の情報だけでは踏み出すに至らず、使う前に書籍を購入して少し勉強してから実際に試してみるということにしました。
生成AIを相手に、会話形式で文章を入力して、やってほしいことを伝えたら、「やってほしいこと」の詳細をAIに聞かれます。それにまた回答をするという作業を何回か繰り返すと、生成AIによって、「成果物」ができあがってきました。
正直、驚きました。
専門的な話も入っているのですが、まずまずの出来栄えだったのです。
生成AIについては、積極論と消極論があります。私はどちらかというと消極論でした。突き詰めると、映画の「マトリックス」のような、人工知能によって人間が支配され、人間は電力として利用されるような世界を想像してしまっておりました。
しかし、歴史をみてみると、画期的なものができると、社会はこれに反発するのが常です。
イギリスで産業革命が起こった時もそうだったといいますし、洗濯機や電気炊飯器ができたときには、『「主婦」(久しぶりに書いたような気がします)は何をするんだ。することがなくなるのではないか』という声があったとか・・・。
しかし、洗濯機や炊飯器のおかげで、家事に縛られることなく、社会に出て働くことができるようになり、社会もそれで変化してきたのだと思います。
おそらく、生成AIも社会の反発を受けつつも社会の中に浸透し、社会を変えていくツールになるのだと思います。人間が、それを「利用する」限りにおいては有用だと思いますが、他方で使い方を間違わないように何らかのルールが必要となってくるのだと思います。洗濯機の使用方法を間違えば感電や漏水が起きたりしますから、「トリセツ」は重要です。まずは、生成AIのメーカーが「トリセツ」を作り、それと同時に社会全体が利用するルールも整備する必要があるのではないかと思います。
ちなみに、先ほど書いた「成果物」はやはり、そのままアウトプットはできませんでした。もっともらしい文章は出来上がりますが、よく読むと中身がないかなというものでした・・・。AIの精度が上がってもAIとはひと味もふた味も違う書面が作成できるよう、頑張ります!
弁護士 渡邊真也