当事務所ホームページでは、奇数月の5日ころに渡邊弁護士、偶数月の5日ころに私がコラムを掲載し、毎月20日ころには事務局が交代でコラムやご連絡を掲載しています。
 私の当番が近づいてくると、毎回、何をテーマにコラムを書こうかと、頭を悩ませています。
 今回は、トランプ大統領の言動やこれに対する米司法の対応が耳目を集めているので、立憲主義をテーマにしようか(いやこれは堅すぎるか・・・)。昔は人とコミュニケーションをとるのが得意ではありませんでしたが、最近「コミュ力あるね」と言われることがあったので、努力や経験で克服できることもあるという話をしようか(なんか、以前同じようなことをテーマにしたことがあるような)。
 私は、普段SNS等で日常生活を発信することがないので、いざ発信するとなると、私が普段何を考えて何が気になって生活しているのか、自分と向き合う時間をとらなければなりません。そう考えると、コラムを書くというのは、今の自分と向き合うということなのだなと感じます。日々、仕事やプライベートの予定に追われて、自分が何を考えているのか、何が気になっているのかを特に考えずに、何となく生きていることが多いです。自分と向き合う時間を定期的にとるということはとても貴重な時間と思います。
 ここまで読んでいただいた方は、もう気づいているかもしれませんが、そうです。書きたいテーマが下りてきませんでした。
 コラムを書くことは、正直、今は苦手です。自分と向き合う時間であると、ポジティブに考えてみたところ、私の頭の中は「コラムを書く」ということでいっぱいでした。ただ苦手なことでも、とにかくその時その時、考えながら継続していけば、いつかできるようになるだろうと信じています。
 そして、今回このコラムを書き終えた自分を、とりあえず「今回もよくやった、えらい」と励ましつつ、「次回はもう少し頑張ろう」といつも通りの感想を抱きながら、次回以降は自分との対話の結果をコラムにできるように頑張ります。

令和7年6月5日
弁護士 伊 藤 龍 太