
8月のコラムでは高校生模擬裁判(刑事裁判記録を題材に、高校生が、検察官役、弁護人役に別れて、刑事の模擬裁判を実施する企画)の感想を掲載しましたが、先日、その高校生模擬裁判の反省会に出席しました。土曜日の午後2時から午後5時30分まで、みっちり行いました。
私は、今回の大会には、採点の集計やタイムキーパーとして関与しましたが、大会の教材やルールつくり等には関与していませんでした。今回の大会運営関与についての感想を述べるために出席しました。
反省会では、大会を運営している弁護士が、いろいろなことについて、いろいろな意見や感想を踏まえながら、より良い大会にするため熱意をもって努力していることを実感しました。例えば、何位まで表彰するのか、そもそも順位をつけるのか、参加校に1試合だけさせるのか(検察側or弁護側のいずれかのみ担当する)2試合させるのか(検察側と弁護側どちらも担当する)、1試合のみの場合に役割分担の発表をいつするのか等について、参加者や関係者の感想、運営に係る弁護士の意見、教育効果等を踏まえ、細やかに調整していることがわかりました。
私は、大会当日は運営がそこまで考えて、いろいろなルールや大会の形式が作られていることについて、全く意識していませんでした。
しかし思い起こせば、私が何かイベントの運営に関わる際も、その準備にはかなりの人数の関与や労力を要していましたし、熱意をもって企画していました。
休日にいろいろなイベントに参加することがありますが、その準備や運営にはいろいろな人たちの労力や思いが込められていることに敬意を払うことができたら、そのイベントの楽しみ方や得られるものもまた変わってくるのかなと感じました。
今後は、より裏方の存在を意識していろいろなイベントに参加していこうと思います。
令和7年10月3日
弁護士 伊 藤 龍 太