弁護士の横山友子です。

 今年の4月に静岡県から郡山市に転入して早3か月,郡山ライフにも随分慣れて来ました。

 郡山で生活するようになってほどなく,郡山市に「熱海」という地名があることを知り,「海はないのに何故熱海?温泉が出るから?」と不思議に思っていたのですが,先日,疑問が解けました。

 中央公民館で実施されている転入女性のための講座「はやまーぜ」に参加したところ,郡山市(古くは古墳時代に遡った)歴史について学ぶ機会があり,講師の先生から教えていただきました。

 鎌倉時代に,伊豆(現在の静岡県熱海市)出身の伊東祐長(いとうすけなが)という武将が,源頼朝から安積郡(現在の郡山市)を領地として賜り,故郷の伊豆を想って,安積郡の土地を伊豆にある地名で呼ぶようになったそうです。

 それゆえ,現在も熱海町には「上伊豆島」や「下伊豆島」等,伊豆にちなんだ地名が沢山あるとのことです。

 新天地で自分の故郷と同じ地名をつけた武将もロマンチストですし,その地名が800余年の時間を経ても静岡と郡山に残っていることにも,地名の面白さを感じました。

 おかげで,静岡と郡山のご縁を感じることができました。

 新型コロナウィルスの感染状況を見極めながらではありますが,いつか是非,磐梯熱海温泉につかり,歴史に思いを馳せたいと思いました。

 末筆ではありますが,7月3日に静岡県熱海市で発生した土砂災害で被災された方のご無事と一刻も早い救助,生活再建を心から祈っております。

横山友子