今日は私の実家の祖母の話をしたいと思います。

 8月末に90歳を迎えた祖母は、15年以上前に脳梗塞を発症してから、今は車椅子の生活です。もともと膝が悪く、歩行する際にはいつも痛い痛いと言っていた祖母ですが、脳梗塞を発症してからは、補助機を使用して歩くことも徐々に止めてしまい、最近はベッドから車椅子の移動さえできなくなりました。
 祖母は、毎日、デイサービスに通っていますが、ベッドから車椅子に移動するのが、また大変なようです。祖母は体重もあるので、大人二人がかりでやっと移動させてもらう状態だそうです。   

 祖母の世話は、私の両親がしています。主に母がしていますが、毎日のこととなると大変なようです。

 母は、「実の親だから当たり前と言えばそれまでだけど、正直、疲れる時もある。だけど、ばあちゃん(祖母)はいつも寝る前に必ず今日もありがとう、と言うんだよね。それもあるからやれるんだと思う。デイサービスの担当の方々にも、必ずありがとうって言うんだよ。」と話していました。

 コロナ感染を防ぐために様々な制限が続き、終わりが見えないような毎日に、心がだんだん荒んでいくようでしたが、出来ないことばかりに目を向けず、感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いました。

 この話を、私の中学生の子ども達にすると、いつになく笑顔で(いや、にやけた顔で)、「ありがとう」を連続して言うようになりました。なにか違う。まだまだ大事なことは分かっていないような…。言い続けます。