平成8年4月に弁護士登録をして30年目の年を迎えました。
渡邊真也法律事務所は平成12年4月に開設しまして、25年となりました。
そして、事務所を現在の地に移転して20年が経過します。

 弁護士資格を得ただけでほとんど世の中のことを知らない私は、ボス弁をはじめ、先輩弁護士、経営者の方、依頼者の方に、いろいろなことを教えていただきました。今思えば、生意気で無知な私を寛容な心であたたかく皆様に受け入れていただいたことは、とても幸せなことだったのだなと思います。

 大学時代に弁護士の仕事を見学させてくれた先生も、盛岡での弁護修習でお世話になった先生も、「弁護士は人の不幸で飯を食っていることを忘れるな」と衝撃の言葉とは裏腹の、とても優しく繊細な絵をお描きになった先生も、もうおられません。本当にかわいがっていただき親しくさせていただいたことを想い出して、ありがたく思います。

 そして、幸いなことにこれまで様々なご縁をいただき、仕事も継続できました。
 現在の事務所でも一緒に働いている弁護士と事務局スタッフの皆と力を合わせて仕事ができていることにも感謝しております。先日は、30周年ということで、事務所の皆からサプライズプレゼントもあり、涙腺崩壊寸前でこらえました。

 事務所は、築20年となりましたが、東日本大震災とその後令和になって2回の大地震も経験しましたが、問題なく使えております。エアコンを更新し、本棚やキャビネットも替え、腰痛対策の若干お高めの事務用チェアも購入し、先日はトイレもリニューアルしました。でも、私の使っている机は平成12年に購入したまま25年使っていますし、ナショナルブランド(現在はパナソニック)のIHヒーターもまだ現役です。今日は照明器具をLEDに交換する工事が入っています。古いものと新しいものが(人も含めて・・・)混在している事務所ですが、おかげさまで私にとっては心地いい空間のままで快適です。

 この30年の間、どれだけ人のため、地域のために働けたかは分かりませんが、これからもできる限り(とはいっても持続可能な限度で)働いていきたいと思います。どうかこれからも当事務所をよろしくお願いいたします。

弁護士 渡邊真也