福島県弁護士会で11月3日㈮午後1時30分から、ビッグアイ7階第1会議室でシンポジウムを開催するので紹介します。
このシンポジウムでは、福島県内で活躍する女性弁護士から、弁護士の仕事内容の紹介、弁護士になるための進路説明を行ったうえで、パネルディスカッション方式で、複数の女性弁護士から、弁護士になった経緯や業務内容、日常生活との両立等についてお話しいたします。
日本では、1999年に男女共同参画社会基本法が制定され、2003年に「社会のあらゆる分野において、2020年までに、指導的に地位に女性が占める割合が少なくとも30%程度となるよう期待する」との目標が掲げられました。
司法は、健全な社会の維持発展にとって極めて重要なインフラで、司法におけるジェンダーバイアス解消や多様性確保の観点からも弁護士に占める女性割合は重要な問題です。
しかし、現状としては、2023年6月1日時点の弁護士における女性割合は19.8%と、20%にも満たない状況です。さらに、地方の現状を見ると、2022年5月31日時点の東北弁護士連合会では14.2%、福島県弁護士会では14.8%と厳しい状況です。
女性が弁護士を進路として選択しない理由、特に地方での弁護士として進路を選択しない理由については、福利厚生の観点や、育児サポート施設・制度の地域間格差等、様々な理由があります。しかし、そもそも女子中高生の中には、弁護士になろうということを具体的かつ現実的に考えてみたことがない方が多いのかもしれません。
今回、実際に福島県で活躍している女性弁護士が、弁護士になった経緯も含めていろいろなお話しを聞けるいい機会ですので、女子中高生やその保護者の方々は奮ってご参加ください。
また、参加対象者を限定しておりませんので、男子中高生の方々でも、今後の進路を検討するにあたり、弁護士の話を聞いてみるのは面白い機会になると思います。男子中高生の保護者の方々も含め、奮ってご参加ください。
なお当職は、当シンポジウムについて企画段階から参加しており、当日は、ウェビナーの操作を行っております。
令和5年10月5日
弁護士 伊 藤 龍 太