今年の夏は尋常じゃない暑さでしたね。
もう9月になっていますが、35℃の猛暑日となる日があります。
夏の日の、例にもれず暑いある日、南側にある最も暑い自宅のバルコニーのプランターに水をやったりしておりましたら、隅のほうに蝉がお腹を上にしてひっくり返っているのを見つけました。
動かない。蝉の寿命は10日程度だというので、天寿を全うしたのかなと思っていたところ、妻も気になったらしく、「生きているかもよ。」と遠くから声だけ…ムシは触れないらしい。
しかし確かに、何かの拍子にひっくり返ってしまって動けないだけなのかもしれないと・・・そおっと、小さな園芸用のスコップで、ひっくり返っている蝉を傷つけないように注意してひっくり返してみました。しかし、動きません。
やはりもう寿命がきてしまっているのかなと思っておりました。
でも、蝉だって、この暑さで熱中症になって動けない可能性もある・・・
そこで、水を持ってきて、蝉の上から少しだけ水をかけ、口のあたりに水滴をおとしてみました・・・動きません。やはり、これだけ暑いのですから・・・
突然「飛んでった!」と妻が指をさして叫びました。
目を向けても、飛んでいる姿は確認できませんでしたが、確かに、そこにいた蝉はいなくなっていました。
その後、セミの鳴き声がこれまでより大きくなって聞こえるような気がしました。さっきの蝉かな?
やはり、蝉も熱中症だったのか・・・
少しだけですが、人ではなく蝉だすけをして、穏やかな気持ちになった日でした。

弁護士 渡邊真也