9月になっても、暑い日が続いておりましたが、少し落ち着き始めたようです。
今年のいつもと違う暑さには、身体もかなりのダメージを受け、痛いわけではないが、
どことなくかゆいような、ムズムズするような、何とも言えない違和感がありました。

 今夏、福島空港と北海道のとかち帯広空港の間でチャーター便が運航することを
知り、3泊4日で阿寒湖、摩周湖、釧路湿原などを巡ってきました。

  今回は旅日記です。

 2日目に帯広から阿寒湖、時間があれば摩周湖まで行くことにしました。途中、足寄
(あしょろ)で、松山千春一色の「道の駅」に寄って、生家にも寄りました(学生の時にも
生家に行ったはずなのですが、まったく記憶は蘇らず)。阿寒湖到着後、時間がありそ
うだったので、セイコーマート(北海道のコンビニ)で北海道の名物・豚丼を食べ、摩周
湖まで行くことにしました。このとき、国道そばに、エゾシカの姿がありました(運転して
いて写真は撮れませんでした)。まずまずの山道で、途中、かなりの霧が出ていて、家族
はやめようかと言っていましたが、せっかくだからと押し切り、摩周湖まで向かいました。
郡山から裏磐梯くらいの距離があったような気がします。

【写真 摩周湖】

 霧の摩周湖は有名ですが、実は霧が出ていることはそんなに多くないんだそうです。来
る途中には湖面は見られないかもと思っていましたが、到着後ちょうど摩周湖の霧が晴れ
て、浮かんでいる島もはっきり見えました。しかし、滞在していた5分ほどで次第に霧が湖面
を覆い、すっかり島も隠れてしまいました。クッキリの摩周湖と霧の摩周湖、両方を堪能でき
ました。

 3日目は、釧路湿原。その前に、阿寒湖畔のビジターセンター周りを散策していたところ、
エゾリスらしき姿を発見。急いでスマホを出して、すばしっこいリスを追いかけて、食事に
夢中になっていたのをとらえたのが、トップページの写真です。

 その後、釧路湿原に向けて山を下ります。ここには、約20年前にも弁護士会の調査で来
たことがありましたが、これもまた、その時の記憶はほぼ蘇りませんでした。今回は、釧路市
の西側に出て、湿原をぐるっとほぼ一周して、展望台を3つめぐりました。

 最初は釧路市湿原展望台、有料ではありますが、展望施設があり、あまり歩かないで全
体を見たいという方にはいいところでした。
 続いて、コッタロ展望台。ここは、釧路湿原の北にあたります。多少歩いて登る必要はあ
りますが、上からは池塘(ちとう)も見えて、湿原の中の高台という場所です。釧路に向かう
湿原の中の帰り道は砂利道で、すぐそばを蛇行する川が流れていて、大自然の中にいるこ
とが実感でき、個人的には一番楽しめました。

【コッタロ湿原】

 最後に寄ったのは、細岡展望台。こちらは、釧路湿原の東にあり、釧路川も見えます。
 すぐそばを釧網本線が通っていて、釧路湿原駅からもすぐの場所です。湿原の中を鉄道
が走る姿もまた北海道らしくていいですね。
 釧路湿原を周遊しているときに、タンチョウヅルも見ることができましたが、これも運転中
のため撮影はできず…。

 今回の旅は、台風の心配をしていましたが、幸いにも予定どおり帰ってくることができまし
た。青空を見ることは少なかったですが、そのおかげで暑くはなく、避暑にもなりました。
 北海道は広いです。今回、チャーター便のおかげで、30年の時を経て足寄や摩周湖を
訪ねることができました。また、時間を作って、福島空港から是非行ってみたいです。
 以上、今回は、野生動物に出会った自然観察の北海道旅行記でした。
                                弁護士 渡邊真也